毎日、決められた時間に出社し、定時になったら帰宅する。
給料は決して高くはないが、生活が困るほど安くもない。
妻とも子供とも良好な関係が築けている。
これと言って今の生活に不満はない。
しかし、
今の生活では、どうしても満足できるような幸福感を得られていない・・・
家庭を持ち、会社に慣れ、日々の生活に変化を感じなくなった
30~40代のサラリーマンに
上記のような思いを抱く人は多いのではないでしょうか。
漠然と今の生活を続けることに不安を覚えるものです。
周りの自分より年齢の高い同僚が、自分の将来の姿かと思うと
その不安はさらに加速します。
このままでは、本当に幸せ人生を送れないのではないか?
でも、
何から手をつけたらよいのかわからない。
そんな人にぜひおすすめしたいのが、
本日ご紹介する価値観マップをつくることです。
少し時間が必要ですが、価値観マップをつくることによって、
自分の考えや望みが整理され、これからの人生の道標ができあがります。
興味のある方は、ぜひ最後までお付き合いください。
◆ 価値観マップとは?
そもそも価値観マップとは何でしょう?聞き慣れない言葉ですよね。
価値観マップとは、マインドマップという思考法を使って、自分の考えを可視化にしたものです。
人生の羅針盤とも言われています。
と言っても、マインドマップを知らない人には、全くイメージができないと思うので、
まずマインドマップについて簡単に説明します。
下の図がマインドマップの例になります。
メインテーマを決めたら、関係するワードを書き出し、線でつないていきます。
これを繰り返しおこない、マップをどんどん広げていきます。
こうすることで、頭の中でごちゃごちゃになっていた考えやイメージが
マップとして可視化することができるようになります。
価値観マップにおけるメインテーマは、ずばり「自分のやりたいこと」です。
漠然としていた、自分の考えが見えてきます。
この価値観マップをつくることによって、達成できるのは次の3点です。
1:自分のやりたいことを明確にできる
2:なぜそれをやりたいのか理由が説明できる
3:実現するための具体的な方針が決まる
これが人生の羅針盤と言われている理由です。
日々の変わりない生活に、自分が目指すべき方向がはっきりと示されることで、
もっと活力が生まれてきます。
アレです。
目標の学校に受かるために、日々の勉強を頑張る学生と同じ感覚です。
では、価値観マップのつくり方を詳しく解説します。
◆ 準備するもの
まずは必要なモノを用意しましょう。
通常、マインドマップ作成には無地の用紙を使い、そこに色とりどりのペンで記入していきます。
しかし、今回の価値観マップはパソコンを使って作成します!
使用するソフトはこちらです。
ブラウザ上で使用できるため、インストールの必要はありません。
有料プランもありますが、無料プランでOKです。
なお、スマホ用のアプリもありますが、画面が小さく操作性が悪いため、作業にはあまり向いていません。
PCでの作業をおすすめします。
◆ ワードの書き方
実際に作成をはじめる前に、まずワードの書き方に関してルールを説明します。
マインドマップでは、単語に関連するキーワードを思い浮かべ、次々につなげてゆきます。
そうすることで、意味の深堀っていきます。
ある事柄に対して、「なぜ」を3回繰り返すと本質が見えてきます。
また、記入するワードはあまり考えこまずに、瞬時に記入していった方がよいとされています。
そのため、ワード自体は単語や短文で記入します。
ワードのつなぎ方は発生元から一方通行とします。すでにある別のワードにつなげてはなりません。
どうしても別のワードと関連性を示したい場合は、違いがわかるように異なる色や線でつなぎます。
書き方のポイントをまとめると次のようになります。
- あまり考え込まず、瞬時に記入する
- 単語や短文を使う
- ワードのつなぎ方は一方通行
- 別のワートと関連性を示すときは異なる線を使う
◆ 価値観マップの作成手順
1.フォーマットを作成
それでは、実際につくっていきましょう。
まず、テンプレートから2段目中央の”右揃え”を選択します。
すると次のような画面になりますので、
”新しいマップ”というところに、題名を入力します。
続いて関連ワードを追加していきます。
ワードの追加方法は2種類です。
まず、元のワードから次の関連ワードを追加したい場合は
「Tab」キーを入力します。
もう一方の入力方法は、同じ並列関係にあるワードを追加する場合です。
並列するワードを記入した場合は「Enter」キーを入力してください。
そうすると下に新しいワードが追加されます。
その他の細かい使用方法については省略させていただきます。
2.プロフィールを作成
基本操作を覚えたら、まずプロフィールを作成しましょう。
これは後ほど誰かにマップをチェックしてもらう際に、
自分について知ってもらうために必要な項目になります。
次の例を参考に記入して下さい。項目は自由に増やしてOKです。
3.自分の価値観を記入する
続いて、自分の価値基準に関する内容を記入していきます。
この作業ではできるだけ内容を深ぼることを意識してください。
その際に、次ような質問を思い浮かべてみるとよいです。
・5W1Hの質問をする: いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように
・広げる質問をする:他にはないですか?〇〇はどうですか?
次のようなイメージです。
「自分にとっての幸せとは?」
に対して
「お金がたくさんあること」
とつなげます。
これをさらに深ぼる質問をいくつかします。
「なぜお金があると幸せなの?」・・・Why
「何に使うの?」 ・・・How
「今はたくさんあるの?」 ・・・現状を確認する
それぞれの質問に対して答えていきます。
こちらそのイメージです。
これを繰り返すことによって、マップが大きく右側に広がっていきます。
同じ要領で、
「何を大事にして生きてきたか?」
という質問にも答えていきましょう。
この作業をやっているうちに、今のあなたの価値観がわかってきます。
これは現状の自分の立ち位置を確認する作業になります。
何にたいして価値を感じるかは、人それぞれです。
自分が本当に価値を感じるものにたいする基準を知っていることは、
これからやりたいことを考えるうえで重要になります。
4.やりたいことを30個あげる!!
自分の価値観がわかってきたら、次はこれからやりたいことを30個あげましょ!
別に30個にこだわる必要はありません。もっと多くてもよいです。
30個書き出したら、それぞれの項目に次の質問をしてください。
「実現するのにいくら必要ですか?」
「いつまでに実現しますか?」
「お金以外に何が必要ですか?」
このような感じです。
30個のやりたいことは、あなたのこれからの目標です。
金額や日付を入れることによって、具体性が高まります。
じつは、工程を考えるという行為は、
夢を実現するためには非常に効果的なやり方だと言われています。
上記のラクダを例にあげています。
夢を実現するために、
- ラクダに乗っている自分をイメージするだけの人
- 金額や日程、お金以外に必要なこと、すなわち工程をイメージする人
どちらがより実現に近づくと思いますか?
当然、後者ですよね。
5.コメントを入れてもらう
マップが出来上がったら、誰かに見てもらいましょう。
できれば3人くらい見てもらうと良いです。
いろんな視点でコメントをもらうことで、より内容を深ぼることができます。
なお、コメントを入れてもらう際には、
下記のように背景色を変えてもらうとわかりやすいでしょう。
もし相手がパソコンを持っているなら、編集権限を与えることで、同じマップを編集できるようになります。
離れている相手にもお願いできるので、非常に便利です。
コメントと回答を2~3回繰り返して、マップを広げてください。
注意点として、相手の方に次のお願いをしておくとよいです。
- 批判や説得をしない・・・相談が目的ではないからです。
- 長い質問をしない ・・・マップが見にくくなる
くれぐれも喧嘩をしないようにお願いします。
6.新しい価値観マップをつくる
他人からのコメントをもらい終えたら、一度マップを見返します。
自分の価値観とやりたいことがより明確になっていることに気が付きます。
ここで、またはじめから価値観マップをつくり直します。
最初につくった時と比べて、言葉がより洗練され、
自分の本質をとらえたマップがであがるはずです。
これで完成です!!
これがあなたの人生の羅針盤となります。
常日頃から繰り返し見て、自分のモチベーションアップに繋げてください。
なお、価値観マップは数年ごとにつくり直すことよいでしょう。
万物流転。
あなた自身の価値観も時間の経過とともに変わっていくからです。
◆ 価値観マップをつくった感想
最後にわたし自身が価値観マップをつくってみた感想をお伝えします。
まず自分の理想と考える状態を言葉で表すことができました。
その結果、サラリーマンでよりも主夫であることの方が、
自分にとって幸せであると自信を持てるようになりました。
これは今後活動を継続していくうえで、強い心の支えとなります。
個人事業主は孤独ですから。
さらに
30個のやりたいことを、金額や日程を含めて明確にしたことで、
今ある自由な時間を無駄にすることがなくなりました。
これは自己管理をしなければならないわたしにとって非常に価値のあることです。
ぼーっとしている余裕は全くありません!
◆ まとめ
今の生活に満足できていないが、何をしたら良いかわからに人は価値観マップをつくってみましょう。
価値観マップは自分の考え方を整理してくれ、さらに今後の目標も明らかにしてくれる
人生の羅針盤です。
つくるのは、Mindmeister(マインドマイスター)というソフトを使いましょう。
便利です。
作り方は
1:プロフィールをつくる
2:自分の価値観を深ぼるために、次の質問に回答する
「自分にとって幸せとは?」
「何を大事にして生きてきたのか?」
3:やりたいことを30個あげ、次の質問に回答する
「実現するのにいくら必要ですか?」
「いつまでに実現しますか?」
「お金以外に何が必要ですか?」
4:他人に見せてコメントもらい、回答するを繰り返す
5:再度、一から作り直して完成
完成までに1ヶ月かかる人もいるそうです。
ただ、一度完成したら、その効果は非常に大きいので、今の生活を変えたいと思っている人はぜひトライしてみてください。
それでは。
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